唾液を増やして虫歯予防
毎日しっかりと歯磨きしているのに虫歯になってしまったという方は少なくないと思います。甘い物の食べ過ぎなどを考える方が多いと思いますが、もしかしたら唾液量が原因となっているかもしれません。
唾液と虫歯の関係性
歯が虫歯になってしまうのは、口の中に残った食べカスと口の中にある細菌が混じり合ってできる、プラークと呼ばれる細菌の固まりが原因です。プラークが食べ物などに含まれる糖分をエサとして増殖し酸を作り、歯を溶かしてしまいます。唾液はプラークが作り出した酸を中和させ修復します。これを再石灰化と言い、唾液量が減り、再石灰化が起こらないことで人は虫歯になってしまいます。
また、唾液は他にも口の中を洗い流す役割を持っているため、唾液量が減ると歯周病のリスクも増大させてしまいます。
唾液量が減少する原因
唾液は自律神経系の副交感神経が刺激されることにより、分泌されます。そのため、神経系が乱れるようなストレス状態になると分泌量が減少してしまいます。極度に緊張した時に口の中が乾いた経験がある方は多いのではないでしょうか。
これは、緊張によりストレス状態になったことで、交感神経が優位になり副交感神経が抑えられたため、唾液の分泌量が減少してしまうことで起こります。日常的にストレスを抱えている方は、交感神経が優位に働きやすいため、唾液量が減少し虫歯のリスクが増大してしまうと言われています。
唾液量が増やすには
唾液量が減少すると虫歯になりやすいだけでなく、口が乾き細菌が発酵することで口臭の原因にもなってしまうことがあります。そのため、虫歯に悩んでいない方でも日常的に唾液量を意識して増やすことをおすすめします。
唾液量を増やすための1番簡単な方法は食事の時にしっかりとよく噛むことです。唾液は噛むことで分泌されやすくなります。口が乾いていると飲み物で流し込んでしまう方もいらっしゃいますが、よく噛むことで唾液は自然と分泌されるようになりますので、流し込まなくても食べやすくなります。
日常的に口が乾きやすいと感じている方はガムを噛む方法がおすすめです。キシリトール100パーセントのガムなら虫歯予防にもなるため、唾液も分泌されて一石二鳥となります。
唾液は虫歯予防に大切な役割を持っていますが、虫歯になってしまった歯を治すことができるわけではないので、虫歯になったらしっかりと歯科で治療を受けることが大切です。
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